頚椎椎間関節症(寝違え・むちうち)

椎間関節って何ですか?

 背骨と背骨の間にある、骨の連結部・接続部のことを椎間関節(ついかんかんせつ)といい、その部分が原因となって痛みや動かしにくさが出ている状態を「椎間関節症」といいます。

 背骨のうち、首にある7つの骨は「頚椎(けいつい)」と呼ばれています。頚椎の連結部である椎間関節が傷んで首や肩の痛みが起こることを「頚椎椎間関節症」といいます。

 寝違えやむちうちの一部は、頚椎の椎間関節が痛みの原因になっている場合が多いです。

頚椎椎間関節症かどうかはどうしたらわかりますか?

 レントゲン等の検査で頚椎が変形していたり、椎間関節を指で圧迫すると痛みが出たり、首を左右に回しにくかったりすることから診断します。

 特に参考になるのは「椎間関節の圧痛」です。エコーを椎間関節に当てながら一つ一つの椎間関節を指で圧迫していき(sonopalpation)、圧迫した時の痛みが強く出たところが痛みの原因になっていると推定します。1か所だけでなく、2-3か所の椎間関節が痛みの原因になっていることもあります。

 また、椎間関節の痛みは「椎間関節から離れた場所に痛みを出す」ことが特徴です。頚椎椎間関節そのものは頚椎の一部ですが、実際に痛みを感じる場所は首のうしろから肩や肩甲骨まわりにかけての少し離れた場所の痛みとして出ます。首・肩回りの筋肉が原因の痛み(筋筋膜性疼痛)を疑ってトリガーポイント注射などを行っても改善しない場合、頚椎の椎間関節が原因になっていることがあり、そちらの治療を行うことで首肩の症状が改善することがあります。

頸椎椎間関節症の治療は?

 通常は椎間関節ブロックが行われます。ベッドで横向きになってもらい、エコーで圧痛のある椎間関節を見つけてそのまま治療を行うことができます。痛みの原因となっている椎間関節にきちんと薬が入れば、ブロックをした直後から首が楽になることが多いです。数回椎間関節ブロックを行っても改善が思わしくない場合は、他の原因を考えたり他の治療を試してみたりすることもあります。

頚椎椎間関節症の漢方治療は?

 頚椎椎間関節症は、椎間関節という関節の痛み=関節痛であり、また関節の炎症=関節炎であるとも考えられますので、関節痛や関節炎に適応のある漢方薬を使用することがあります。

 また、交通事故後のむちうち等、外傷が関係している場合は、椎間関節付近で局所の微小循環障害が起こっている可能性が考えられていますので、外傷による微小循環障害を改善する作用のある漢方薬を使用します。